Black Sheep Dog

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ガラスネイルシャイナーでゲート処理

 最近はゲート処理用の高級工具としてゲートリムーバーなども販売されていますが、綺麗に処理するだけなら100円でできます。

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  模型周りのアイテムは他の用途に使う物のOEMなことが多いので、きっとあの商品もそうなんだろうと調べてみたらネイルシャイナーなるものがあることを知りました。最初はAmazonで700円ほどのものを買っていたのですが、今回100均のセリアで発見したので試してみます。

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 奥側が以前使っていたもの。厚みやサイズなどそっくりですが、触ってみると100均の方がヤスリ面はザラッとしています。重さも百均の方が軽い気がする。

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 使い方はヤスリと同じですが、ゲートは気持ち長めに残したほうが綺麗に処理できると思います。

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 当てて削るだけ。意外とよく削れます。

 切削性はむしろ百均の方が良いかもしれません。単に新品だから、ということかもしれませんが仕上がりに差はないのでどちらにせよ安さで百均の方に軍配が上がります。

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 はいちょっと失敗。白化というより削ったフチが残ってしまった感じです。切削面が平面なので、ゲートの周りに面の歪みやヒケがあると処理しきれません。面ごと削るのには向いていないのです。この点は普通のヤスリのほうがいいかも。

 

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 普通にやればこれくらい綺麗にはできます。色が濃くなってる部分がゲート跡です。ゲートは成型時に圧力がかかる部分なのでどうしても他の部分より色が濃くなってしまうようですね。白くなるよりも全然マシなので自分は気になりません。 

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 ネイルシャイナーを使う前はデザインナイフでちょっとずつ削ったりしていましたが、濃い色のパーツはほぼ100%白化していました。そういう時は爪でゲート跡をこするとある程度回復できたのですが、ネイルシャイナーの場合削る時にゲートを押し込む形になるので、爪と同じ理屈で白化を抑えているのかなと思います。

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 また、ガラス製なので「削っている様子が見える」というのも大きな利点です。削っている間はゲートの周りに白い削りカスが付いているので、それがなくなったら切削完了の合図です。削りすぎることも防げますしこれが地味に便利。

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 クリアパーツも同じように処理できますが、普通のパーツよりもランナーからの切り離しに気を使わないと駄目ですね。画像のパーツはクサビ形ゲートだったのでゲート跡の周りが少し白化してしまいました。クサビ形ゲート滅ぶべし。ビームサーベルなどの軟性が高いものも処理できます。

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  100均のものではないですが以前ネイルシャイナーでゲート処理をしたマーズアーマー。もう一度書きますが仕上がりは100均のものでも変わらないので、より安く手軽に手に入るようになったのは嬉しい限りです。塗装するなら普通にヤスリがけしたほうが速いですが、最近は成型色を生かしたお手軽仕上げの方がよく行うので場面によってネイルシャイナーも有効活用していきたいと思います。